椿(つばき)をご自由にどうぞ

当店の裏手に椿が多く生えておりまして、あまり花をつけっぱなしにしてしまうと木が傷んでしまうという関係から椿の花がばっさばっさ出ております。
店先にご自由にどうぞという椿のいけばながありましたら、ご自由にお持ちください。
ご家庭で一輪挿しにしてお楽しみいただければ幸いです。

象印マホービンどこでもカフェ

どこでもカフェ | 象印マホービン

象印マホービンさんにて、マイボトルキャンペーンが開始されたようです。
マホービンを持つことによってごみを減らすというロハスなムーブメントです。
とても面白そうな試みですね。
当店でもこのキャンペーンに協賛したくさっそくお問い合わせさせていただきました。

xrea.comサーバの不調について

椿

4/8より当店ネットショップの機能がSSLサーバー認証の問題で使えなくなっておりました。
これはxrea.comドメインが上位レジストラ管理会社により誤認停止されたものと報告を受けております。
現在これらの障害は復旧致しましたがネットワーク環境に依存する問題ですので、お客様のプロバイダによっては今週いっぱいネットショップにつながり難い場合があるかと思います。大変ご迷惑をおかけ致しますがお急ぎのご注文の場合はメール等にてもお受けいたしますのでよろしくお願いいたします。

おいしく紅茶を飲めるお店を探してル・ジャルダンへ

紅茶ファンの中でもファンが多い、目白のFour Seasons Hotel内にあるLe jardinにいってきました。

http://www.fourseasons-tokyo.com/restaurant/list/jardin.html

吹けば飛ぶようなはぐら茶屋が大理石でできたフォーシーズンズホテルをまねしようと思っても、ちょっと笑われてしまうのですが、国内最高クラスのホスピタリティから学べる事は多いのではないかと…という建前半分、普通にいってみたいという好奇心半分で、いざ目白へ。



最高級の景観

高台に沿うように作られたFour Seasons Hotelは二棟が連なった形で建てられていて、目白通り側の1階から入ると片方の建物の3Fに出ます。ル・ジャルダンはその別棟の三階部分にあり眼下に広がる日本庭園、目の前に見える三重塔、遠方に広がる東京の町並み。
このように見ると、ずいぶん高台にあるのだなと感じ入らずにはいられません。


余談ですが、唯一目の前にそびえる某超高層ビルの最上階が某友人宅で何度かお邪魔したことがあるのですが………。凄い眺めだぁ〜。と、みてみたら見覚えのあるビル。あれれぇ……。という感じが………。
手を振ったら見えるかな?

最高級の調度品

適度に間隔を置いた丸テーブルに椅子は手すり付きのふかふかです。センターには天井まで届く桜の大造り活花がありました。
グランドピアノやそこここの大壷に生けられた花。絵に書いたような、まさに映画のセットのような空間です。
床が底上げされていて天井が低くなっているように感じます。
高級ホテルのカフェなどに多いつくりのように感じますが、座る時間が長いぶんこちらの方がリラックスできるのでしょうか。
一方横方向の遮蔽物が少なくはあるのですが、座ったときに視線が会わないような工夫がされているように感じました。


まさに青天井のあけっぴろげのはぐら茶屋とは大違いです。
空間を遮断せずに視線だけを途中でキャッチしてしまうような調度品の配置はとても参考になります。
まだ調度品を置く余裕すらないはぐら茶屋ですが、いいものがあれば積極的に目をつけていきたいと思います。
もっともこの水準まで真似しようと思っても縁側峠茶屋には及ぶべくもありませんが、心地よい空間を提供するためのコツというものは工夫の積み重ねでもある程度まではフォローできると思うので、徐々に担保していきたいと思います。

ティーセット

日本が誇るノリタケでした。白磁の柄なしのセット。
ティーストレイナーも陶器のノリタケセットです。
紅茶は茶葉が入れられた状態でティーポットに入れられてサーブされます。


所感:紅茶における白磁について

日本の高級カフェのノリタケ率は非常に高いように感じます。
日本では紅茶というと白磁という固定概念が根強いのはノリタケの普及率と関係があるのではないかと少し思っています。
その昔、ロイヤルドルトンや、ウェイジウッドの英国の窯にお邪魔したことがあるのですが、絵付けに重きを置いているこれらの窯では、素人目には違いがわからないほどの些細な失敗した品がスラッシュ品として扱われていたりします。本当にどこが失敗しているのか聞かねば判らないほどの違いですが、それほど絵付けにプライドオンしている証のように思います。
内側に柄がないものはともかく、ソーサやカップの外側に柄がないものというものは皆無に近いように思うのですが、何故か日本におけるティーカップ白磁の普及率はすさまじいものがありますよね。
(* ´¬`)。oO(そもそもウェイジウッドに至っては白磁のもののほうが少ないですが…)


ロイヤルコペンハーゲンもそうですが、西洋のカップが絵付けに自身を持っていて、日本の陶器が姿に重きを置くからでしょうか?
その道はふかそうなので途中で切り上げますが、何故日本では紅茶=白磁になったのかは非常に興味深いです。日本では白磁の流通が先で、紅茶の水色を楽しむために白磁がいいというのは後から付いた理由のように感じています。


しかしながら、紅茶を楽しみたいというのにすばらしいティーセットは欠かせません。
残念ながら、まだまだまだまだまだまだはぐら茶屋には素晴らしい茶器を整える資金力が無いので…というよりは、縁側茶屋で気楽に気取らずに楽しんでいただきたいという観点から……いや、言い訳ですね。まだ、茶器にまわす余力があれば葉っぱにまわしてしまっているのが現状です。茶器は時間が掛かりそうです。うちの場合はまずは屋根かな…(´・ω・`)、がんばります。

スプーンの位置

驚いたことにカップの向こう側でした。これは少し新鮮。
過去にカップの取っ手は右側にして出すか、左側にして出すかという議論がありましたが、取っ手を左側にスプーンを右側にして出すのは茶道から来た日本独特のお作法のようです。また、持つ側を左にするのはカップに絵が描かれているときだけだとか、スプーンを添えたときは取っ手を左手だとか、いろいろ分流したマナーがあるようですがいずれもイギリス流でもフランス流でもアメリカ流でもなく取っ手を効き手と反対側に出すマナーは日本独特のもののようです。

ティーストレイナー

カップティーポットとセットのものは格好がいいですね。収まりがとてもよいです。

ポットでサーブする

ポットでサーブされると長い時間楽しめるのでこれは時間をゆったり過ごしたい場合には凄くいいですね。
茶葉が中に入りっぱなしなので、二杯目の時にはタンニン出まくりでちょっと考えものです。特に軟水ではすっかり真っ黒です。ホットジャグが欲しくなるぐらいです。
紅茶好きの方には極端にボディを求める方も少なくないので、手元で味をコントロールできるポットでサーブするというスタイルは魅力的ですが、やはりその茶葉の一番美味しいと思われる抽出時間の基準というものがありますので物足りなければ濃い目に出すなどの指示を頂くような形が一番理想的なのかなとか思います。
ル・ジャルダンさんではティーコージーはありませんでしたが、茶葉を上に引き上げてティーコージと合わせて紅茶をポットでサーブしてくれるアフタヌーンティーのような紅茶やさんもあります……、このスタイルも真剣に憧れますが、いいティーポットは安くないので……数をそろえるのが資金的にトレードオフが難しいです。
茶葉を上にあげるには茶葉を包まねばならずジャンピングとどちらをとるかも取捨択一な問題ですよね。

ミルクピッチャー

やはり温められてた状態で出てきました。
ここで気が付いたのですが、はぐら茶屋では特別に乳脂肪分の多いミルクを使っています。
これの方が混ぜたときに口当たりがよくなるので使っていたのですが…、少し温めるだけでホモナイズドの感があり、乳膜や口当たりに混ざりっけがでてしまいます。ミルクを温めて出すときは普通のミルクの方がいいのではないかとちょっと思いました。
どうなのでしょうか。ちょっと研究したいと思います。

ダージリンティー

ダージリン独特の風味とは違っていてニルギリのような風味でした。茶殻をみても、あれっ?と思いました。
午後の紅茶ダージリンティーもそうですが、ダージリンと言って求められているのはこのような風味の方が受けがよいのでしょうか?

アールグレイ

とても香り高くベルガモットの香りが……。茶葉に香りが残っていないで紅茶に移るのはどうでしてでしょうか。やはりオイルの融点がちょっと違うのかな…。

お茶菓子

ケーキがほんとうに美味しかったです。
美味しいケーキは当店でも是非にとも用意したいのですが…、当店では設備の関係上つくれないので、ケーキ屋さんから仕入れさせていただくしかないのですが、生ものなので廃棄率心配で経営として心配で手が出せないでいます。
目をつけさせていただいているところはいくつかあるのですが…('〜` )


価格帯

紅茶が1,000〜1,250円ぐらいです。デザートセットで1,800円、軽食セットで2,500円程度。やはり値は張ります。
しかしながら場所代、景観代で1,000円ぐらいの入場料だとしても十分納得できます。


一方、はぐら茶屋は240円〜 一番高いものでも490円(これは50g 800円の茶葉を使っていますので許してください……)、思いっきり庶民派なのですが、茶葉はいいものをつかっているので、淹れる腕前をもっと磨いて行きたいとおもいます。
採算として考えた場合、当店の場合は素人商売もいいところなのですが……。経営アニュアルは別のところで考えているものがありますのでしばらくはこの価格帯でがんばりたいと思っています。

総括

まるごとのここちよい空間の提供、時間の提供こそが本分なのかなと思いました。
バランスよくはぐら茶屋を育てていければと思います。